【無人ホテル運営者必見】宿泊者人数の過少申告(詐欺)対策まとめ
- 2025年7月6日
【無人ホテル運営者必見】宿泊者人数の過少申告(詐欺)対策まとめ
こんにちは、複数の無人ホテルに携わっている興太です。
最近、実際の宿泊人数が予約時の申告より多いというケースが複数発生しており、運営面での課題となっています。無人運営である以上、「人の目がない」ことを逆手に取られるリスクも避けられません。
本記事では、私自身の経験をもとに、宿泊人数の過少申告が起こる主な理由と、効果的な対策方法をまとめました。同じようなお悩みを抱えるオーナー・運営者の方の参考になれば幸いです。
🛑 宿泊者人数の過少申告が起こる主な理由
- 予約時の情報入力ミス
本当は大人5名の予約が必要だったのに、デフォルトの「大人2名」のまま予約を確定してしまった。
※多くのOTAでは検索時の初期設定が「大人2名」となっており、そのまま進めてしまうことがあります。 - 宿泊費を安くするための意図的な虚偽申告
実際には4名で宿泊するのに、2名で予約して料金を抑える。 - 子ども・添い寝に対する認識の違い
「6歳未満は無料」と記載していても、「小学生でも小さいから添い寝でOK」と自己判断するケース。 - 無人ホテルはチェックが甘いという先入観
「代表者の写真だけでバレないだろう」と考えて、過少申告を繰り返すリピーターも存在します。 - グループ内での情報共有不足
代表者が2名で予約したが、他メンバーが勝手に友人を誘って4名で宿泊していた、など。 - チェックイン後の“こっそり合流”
予約通り2名でチェックイン → 深夜や翌朝に他のメンバーが合流。 - 最大定員=宿泊人数と誤解している
「最大6名OKなら、何人で予約しても6人泊まれるでしょ」と誤認するケース。 - 外国人ゲストの人数課金に対する理解不足
海外では1室単位の料金が一般的なため、日本式の人数課金の仕組みを理解していない。
🔧 現在実施中の対策
- 自動送信メールでの注意喚起
OTA上の注意欄は見落とされがち。予約完了時・宿泊前日に送るメールに注意事項を記載。 - チェックイン端末での明示
チェックイン画面に「人数の過少申告は詐欺に該当する可能性あり」と表示。
💡 今後導入を検討している追加対策
- チェックイン時に宿泊人数を再入力させる
「本日の宿泊人数を入力してください」と表示し、予約人数と異なれば警告。
※ホテルシステムなどでのカスタマイズが前提。 - 同行者全員の顔写真提出
代表者以外にも顔写真提出を促し、予約人数と写真枚数が一致しない場合は警告。 - 違反者の再予約制限(ブラックリスト)
清掃時などで違反が確認された場合、次回以降の予約を制限・割増設定にする。 - 販売方式を「部屋売り」に変更
1人単位の課金をやめ、1室いくらの設定にすることで過少申告の意味をなくす。 - 定額制プランの導入
例:1〜4名までは同一料金とし、申告人数による価格差を排除。不正の動機を減らす。
🔚 おわりに
無人ホテルは省人化・効率化が強みですが、同時に「チェックが甘い」と思われやすく、不正リスクもあります。
人数の過少申告は重大なルール違反です。だからこそ、「バレる仕組みを作る」ことや、「不正にメリットがない設計にする」ことが非常に大切です。
私たちも日々試行錯誤を重ねていますが、この記事が少しでも施設運営のヒントになれば嬉しく思います。