無人ホテル運営の裏側

無人ホテル運営の裏側

エアビーは長期予約に向いている?掲載順位の検証と戦略を公開!

こんにちは、ホテル・民泊のレベニュー戦略を日々研究しているkotaです。

今回は「Airbnb(エアビー)は長期予約の獲得に適しているのか?」というテーマで、実際に長期割引を設定した前後の掲載順位の変化を調べてみました。結論から言うと、長期予約に対するAirbnbのSEO効果は意外と大きいかもしれません。

今日の内容

1.  割引設定前後での掲載順位を比較
2.  実際の平均泊数データから見る傾向
3.  Airbnbに長期予約が入りやすい理由
4.  今後の割引設定戦略(実践中)
5.  まとめ:チェックすべきポイント

割引設定前後での掲載順位を比較

(検索条件)

日付:2026年1月1日チェックイン

人数:大人2名・子供1名

ブラウザ:シークレットモード

Airbnbの掲載順位の変化
宿泊期間 |割引前| 割引後| 変化
7泊(ウィークリー) 12位 ➡︎12位 変化なし
14泊(2週間) 4位 ➡︎3位 🔺上昇
28泊(マンスリー) 8位 ➡︎2位 🔺大幅上昇
3ヶ月(12週間) 17位 ➡︎2位 🔺大幅上昇

💡 宿泊期間が長くなるほど、割引設定によって検索順位が上がる傾向が見られました。

Booking.comの掲載順位の変化
宿泊期間 |割引前| 割引後| 変化
7泊 2位 ➡︎1位 微増
14泊 1位 ➡︎1位 変化なし
28泊 2位 ➡︎1位 微増
3ヶ月 2位 ➡︎1位 微増

Booking.comはもともと掲載順位が高く、大きな変化はありませんでした。

📊 実際の平均泊数データから見る傾向

2024年1月〜6月のデータを集計した結果、とあるホテルでの平均泊数は以下の通り:

OTA 平均泊数
・Booking.com 2.99泊
・Airbnb 3.94泊

ただし、グラフを詳しく見ると、

月によってはBookingがAirbnbを上回ることもある

3月・5月などにAirbnbで超長期の予約が入り、平均泊数が跳ね上がっている

という特徴がありました。

📌 Airbnbは「たまにポンっと長期予約が入る」という特性があるため、閑散期の稼働安定に有効です。

🌍 Airbnbに長期予約が入りやすい理由

Airbnbのゲスト層を見ると、欧米からの利用者が多いことが分かっています。

欧米ゲストの特徴は以下の通り:

日本より長いバケーション(1ヶ月単位も珍しくない)

1つの宿に長く滞在する文化

つまり、欧米の文化的背景がAirbnbでの長期予約を後押ししているのです。

📊 エアビー:欧米ゲストが中心
📊 ブッキング:アジア圏が中心

というように、プラットフォームごとにターゲット層が異なることも考慮すべきポイントです。

🧩 今後の割引設定戦略(実践中)

長期予約を獲得するため、以下のような段階的な割引設定を行っています。

基本の連泊割(Booking・Airbnb共通)
泊数 割引率 補足
2連泊 10% 短期旅行者向けの最低限の割引で予約促進
5連泊 15% 中期滞在層への実用的なインセンティブ
7連泊 15% SEO対策目的。Airbnbでは「7泊以上の割引設定」が検索順位に影響すると考えられるため、5連泊と同率でも設定を継続
28連泊 25% マンスリー対応。検索最適化と長期滞在の囲い込みを両立

Airbnb限定の長期割引(14泊以上)
泊数 割引率 補足
14連泊 20% ワーケーション・中期滞在者への訴求
12週間(約3ヶ月) 30% ノマド・移住体験層の囲い込み。特に閑散期に効果大

🎯 特に7泊・28泊の割引設定は、実際に売れなくても「設定しているだけで順位が上がる」傾向があるため、SEO対策として非常に有効です。

まとめ

Airbnbは長期予約に対するアルゴリズム上の優遇が明確に存在

実際の予約データからも、Airbnbはたまにドカンと長期が入る特性があり、稼働安定化に貢献

長期割は利益重視よりも、まずは「設定の有無」が検索順位に効いている可能性が高い

Booking.comは常に上位表示されやすく、短期〜中期滞在には引き続き強い

Airbnbでの長期予約を狙うなら、「7泊・28泊・12週間」この3つの割引設定は必ず入れておきたいですね。SEO的な意味でも、販売戦略的な意味でも、やって損はない設定です。